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Nephron Clinical Practice(ネフロン クリニカル プラクティス)2009; 112:c9-c15

血液透析における電気分解水の生物学的効果

背景/目的:水を電気分解し陰極から得られる水(EW)をRO処理し透析液に応用することにより、化学的特性として低酸化性を付与できる。この研究においては、この水のヒト多型核白血球(PMNs) への生物学的作用と血液透析への臨床的実行可能性に関して検討した。 


方法:EWを用いて作成したRO水(e-RO)は、コントロールのRO水に比較して、過酸化水素-ルミノール反応における低い化学発光を示し、高い溶存水素(90ppb)を示した。PMNs生存率に対するe-ROの効果を試験した。血液透析応用への実行可能性をテストするために、8名の患者にe-ROを用いた血液透析を継続的に12回行った。 


結果:PMNsの基礎的生存率とスーパーオキシドラジカルの生産能力は、e-ROの応用によって、より保持された。臨床研究においては、血圧の有意な低下が認められ、副作用は認められなかった。試験期間の最後におけるメチルグアニジンの有意な低下を除いては、その他の血液透析パラメータにおける変化は認められなかった。 


結論:この研究において、e-ROのPMNsの生存率に対する保護効果と血液透析への実行可能性が示唆された。この技術の臨床応用は、血液透析の生体適合性を改善するかもしれない。

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