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電解水透析関連

Nephrology Dialysis Transplantation(ネフロロジー ダイアリシス トランスプランテーション)論文概要2010年4月12日電子版掲載

水の電気分解による溶存水素(H2)を利用した新しい生理活性血液透析システム:臨床試験

背景/目的:血液透析患者における慢性炎症は、悪い生命予後におけるリスクである。しかしながら、治療戦略は限られている。水素ガス(H2)は、モデル動物の器官に対する酸化・炎症による傷害を軽減することが示されている。そこで我々は、高いレベルの溶存水素を含む透析液を使った血液透析システムを開発し、臨床効果を検証した。

方法/被験者:水素ガス(平均して60ppb)を含む透析液は、水の電気分解により発生した水素を含むRO水と透析液濃縮剤を混ぜ合わせることにより作成した。被験者は、通常透析を受けている安定した21名で構成し、1週間に3回、6ヶ月間の試験用血液透析へ変更した。

結果:試験期間中、有害な臨床上の兆候や症状は観察されなかった。透析前と透析後における収縮期血圧の有意な低下が認められ、かなりの患者が透析後に収縮期血圧140mmHg未満を達成した(ベースラインは21%、6ヶ月電解透析後は62%、P<0.05)。透析パラメーターの変化は最小であったが、血漿単球走化性タンパク質1(P<0.01)とミエロペルオキシダーゼ(P<0.05)レベルの有意な減少が確認された。

結論:透析液に含まれるH2は炎症反応を寛解(回復)させ血圧コントロールを改善した。このシステムは、維持様式としての尿毒症コントロールに対する新しい治療オプションを提供できるだろう。


<まとめ>
3病院合わせて21名の透析患者に電解透析を6ヶ月間行い、安全性や効果について検討した。


安全性:副作用(有害事象)は認められず安全に行うことができた。

効果:
①血圧低下作用
6ヶ月間電解透析を行うことで、透析直前と直後の高いほうの血圧値(収縮期血圧)が有意に低下した。また、血液透析により高いほうの血圧値を140mmHg未満にすることが目標とされているが、電解透析により目標値を達成できた患者が増えた(通常透析では21%の患者が達成。電解透析に換えると62%の患者が達成)。
②酸化ストレスの抑制作用
酸化ストレスの指標の一つである血液中のMPO(ミエロペルオキシダーゼ)の濃度が有意に低下。そのことにより、酸化ストレスが軽減していると考えられる。
③炎症の抑制作用
炎症指標の一つである血液中のMCP-1(血漿単球走化性タンパク質1)の濃度が有意に低下。そのことにより、炎症を抑えていると考えられる。


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