研究開発

Nephrology Dialysis Transplantation(ネフロロジー ダイアリシス トランスプランテーション)

電気分解によって生成した高濃度水素水の飲用は、Dahl塩感受性ラットの虚血再還流誘導による心腎連関傷害を抑制する

背景:H2は、細胞傷害性酸素ラジカルを消去することにより抗酸化効果を発揮すると言われている。我々は、慢性腎臓病モデルラットの虚血再還流誘導による心腎連関傷害に対する水素を溶存する水の生物学的効果を調べた。


方法:Dahl食塩感受性ラット(7週齢)に0.5%食塩を含む餌を与え、浄水(FW,溶存水素、0.00±0.00 mg/l)または電気分解により生成した水素を含む水(EW,溶存水素、0.35±0.03 mg/l)を6週間自由飲水させた。それから一方の腎臓に虚血再還流(I/R)を施し、対側腎臓と心臓を調べるために1週間後屠殺した。


結果:FWを与えたラットにおいては、片側腎臓へのI/Rにより、血漿中の単球走化性タンパク質1、メチルグリオキサール、血中尿素窒素が有意に上昇した。組織学的には、対側腎と心臓において、糸球体癒着、心筋線維化、ED-1陽性細胞、ニトロタイロシン染色の有意な上昇が認められた。一方、EWを与えたラットにおいては、これらの知見が有意に寛解され、FWを与えられたラットとEWを与えられたラット間において有意な組織学的違いがあった。


結論:EWの自由飲水は、虚血再還流誘導によるCKDモデルラットの心腎連関傷害を寛解する可能性がある。このことは、CKD心腎連関シンドロームの予防のために、水の電気分解技術により生成した水素を応用する新規の戦略になることを示している。


 

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