清涼飲料水とは何か?清涼飲料水の定義と歴史を知る
「清涼飲料水」というと、皆さんはどんな飲み物を思い浮かべますか?ジュース?スポーツドリンク?お茶?
実は私たちの身の回りのほとんどの飲み物が、清涼飲料水に含まれるのです。
清涼飲料水の定義と発展の歴史について見ていきます。
目次
清涼飲料水の定義
清涼飲料水というと、糖類の含まれたジュース類(炭酸飲料含む)をイメージする方も多いと思います。しかし実際の清涼飲料水の範囲はもっと広いです。
食品衛生法では、清涼飲料水を広く「乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料」と定義しています。
具体的には、次のような飲み物が含まれます。
- 炭酸飲料
- 果実飲料
- コーヒー飲料
- 茶系飲料
- ミネラルウォーター類
- 豆乳飲料
- 野菜飲料
- スポーツ、機能性飲料
- 乳性飲料
このようにして見ると、私たちが普段水分補給や気分転換に活用しているほとんどの飲み物が清涼飲料水として定義されることがわかります。
さらにそれぞれの飲み物について、法律などに基づく定義や分類が設けられています。
清涼飲料水の歴史
では、清涼飲料水はどのようにして誕生したのでしょうか?
日本では1853年、ペリーが来航した際に船に積んでいた炭酸レモネードを幕府の役人に飲ませたのが、清涼飲料水(炭酸飲料)の始まりと言われています。
1863年にはノースレーという英国人が日本初となる清涼飲料会社を開業。その後はミネラルウォーターや果実飲料などの清涼飲料水が続々と製造販売されるようになっていったそうです。
1900年の内務省令による「清涼飲料水営業取締規則」では、第一条に「本則において清涼飲料水と称するは、販売に供する“ラムネ”“レモナーデ”“曹達水”及びその他の炭酸飲料を謂う」として、清涼飲料水の定義が設けられることになりました。
1947年には「食品衛生法」が制定(翌年施行)。清涼飲料水の定義が広くなると共に、成分規格や製造基準についての見直しが行われました。
その後はそれまでの瓶に加えて、缶やペットボトルなどの容器も開発。さらに自動販売機の登場により清涼飲料水はより大きく売り上げを伸ばしていくようになったそうです。また、紅茶飲料や緑茶飲料、コーヒー飲料など清涼飲料水の種類も多種多様になりました。
このようにして、私たち日本人の生活の中で清涼飲料水はなくてはならないものとなっていったのです。
まとめ
それでは最後に、清涼飲料水の定義をまとめておきます。
- 清涼飲料水は、乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料として定義されている
- 清涼飲料水はペリー来航と共に日本に伝えられ、その後様々な種類や容器、販売方法が生まれた
<参考文献>
「飲み物いろいろ」一般社団法人全国清涼飲料連合会
(http://www.j-sda.or.jp/kids/data/pdf/iroiro1.pdf)
「清涼飲料水の歴史」一般社団法人全国清涼飲料連合会
(http://www.j-sda.or.jp/drinkhistory/)
「清涼飲料水等の規格基準」厚生労働省
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ypmm-att/2r9852000000ypvf.pdf)