赤ちゃんのための上手なウォーターサーバーの使い方 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

赤ちゃんのための上手なウォーターサーバーの使い方

赤ちゃんのためにもウォーターサーバーを設置する方が増えています。

ウォーターサーバーが選ばれる理由とは?どんなふうに使ったらよい?選ぶ際のポイントは?赤ちゃんがいるご家庭向けのウォーターサーバーの基礎知識をまとめました。

ウォーターサーバーが赤ちゃんとママにいい理由

赤ちゃんがいるご家庭でウォーターサーバーが多く導入されている理由は何なのでしょうか?

こだわりの水を赤ちゃんに

ミルク、白湯、離乳食など、赤ちゃんの生活に水は欠かすことのできないものです。

日本の水道水の水質は非常に整っていると言われていますが、残留塩素や汚染の問題が取り上げられることがしばしばあります。そのような中で、ウォーターサーバーをはじめ、水を購入して使う方が増えています。

ウォーターサーバーと一口に言っても、メーカーによって使用している水の産地や製法、特徴などは異なります。

赤ちゃんがいるご家庭では、赤ちゃんに適した水を選ぶことが大切です。水の選び方についてはのちほど詳しくご紹介します。

ミルク作りにも便利

さらにウォーターサーバーが選ばれている大きな理由として、ミルク作りが簡単になるということも挙げられます。

通常ミルクを作るときには、お湯を一度沸騰させてミルクを溶かしてから、流水を使って人肌くらいの温度になるまで冷ます必要があります。

この作業は結構時間がかかるものです。特に赤ちゃんがお腹を空かせて泣いているときは、焦ってしまうという方も多いのではないでしょうか。。

ウォーターサーバーでは、常に5~12℃の冷水と80~90℃の温水の2種類をくみ出すことが可能です。ですから温水を使ってミルクを溶かし、冷水を混ぜることでちょうど良い温度に調節することができます。(詳しいミルクの作り方は各メーカーの説明に従ってください。)

自宅まで届けてもらえる

赤ちゃんのいるママにとって、水を買うのは重労働です。

赤ちゃんを連れながら重い水を運ぶのは一苦労。さらにボトル入りの水はすぐになくなってしまうので、頻繁に買い物に行かなければなりません。

しかしウォーターサーバーなら、水は自宅まで配達してもらうことができますので、赤ちゃんがいるママにとっても安心です。多くの場合、配達料も水代に含まれています。

空いたボトルは業者に回収してもらうか、小さく潰して捨てることができ、ペットボトルの水を使うのに比べてゴミ出しの手間も省くことができます。

赤ちゃんのためのウォーターサーバーの選び方

赤ちゃんのためにウォーターサーバーを導入する際には、次のような点に注意をする必要があります。

水の種類

ウォーターサーバーの水は、ミネラルウォーターやRO水など様々な種類があります。

・ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは地下水をくみ上げて殺菌処理を行ったもので、土壌中のミネラルが溶解しているとされています。その中でも「天然水」と呼ばれるのは、ろ過・沈殿・加熱以外の人工的な処理を施していないものを指します。

赤ちゃんにミネラルウォーターを使う際には、硬度に気を付ける必要があります。内臓が未発達な赤ちゃんは、ミネラルの多い水(硬度の高い水)を飲むとお腹を壊してしまうことがあります。

ですから、赤ちゃんには硬度の低い「軟水」のミネラルウォーターを使っているウォーターサーバーを選ぶ必要があります。

・RO水

RO水とは、水道水などの原水をRO膜と呼ばれる特殊な膜でろ過し、水分子以外のほとんどすべての物質を除去したものです。清浄であることから、赤ちゃんのための水として人気が高まっています。

人工的にミネラルを添加しているものもありますので、その含有量などを確認しておきましょう。

安心の機能

赤ちゃんがいるご家庭でウォーターサーバーを使う際に気を付けたいのが、赤ちゃんの関係する事故です。

例えば、赤ちゃんが温水のレバーを触ってしまうことによる、火傷の事故が実際に起こっています。赤ちゃんがいるご家庭では、温水レバーにチャイルドロック機能が付いたサーバーを選んだほうが安心です。(温水・冷水両方のレバーにチャイルドロックが付いているものもあります。)

また、赤ちゃんがサーバー本体や電源コードに触ることで、ウォーターサーバーが転倒する危険もあります。ご家庭で対策していただくほか、転倒防止機能の付いたサーバーを選ぶのもおすすめです。

衛生面

赤ちゃんのために水にこだわったのですから、衛生面にも気を付けたいですよね。

ウォーターサーバーの水のボトルには、ガロンボトルとワンウェイボトルの2種類があります。ガロンボトルは硬質プラスチックでできているため潰れにくく、水が減るたびに中に空気が入ります。ワンウェイボトルはPET樹脂でできており、水が少なくなるにつれてボトルも小さく潰れていきます。

両者を比較した場合、水が空気と触れることの少ないワンウェイボトルの方が衛生的であると言われることがあります。製品によっては、サーバーやボトルに独自の技術を施すことによって細菌の繁殖を防いでいるものもあります。

サーバーの基本的なお手入れは、利用者が定期的に行う必要があります。そのほかに、メーカーによっては機器のメンテナンスや交換が行われることもありますので、その頻度や費用について確認しておくとよいと思います。

まとめ

それでは最後に、赤ちゃんのためにウォーターサーバーを使う際のポイントをまとめておきます。

  • 赤ちゃんに使う水にこだわりたいという理由でウォーターサーバーを使う方が増えている
  • ウォーターサーバーは冷水と温水の2種類をくみ出すことができるので、赤ちゃんのミルク作りにも便利
  • ウォーターサーバーの水は自宅まで配達してもらえるので、買い物の手間が省ける
  • 赤ちゃんのためには、軟水のミネラルウォーターか、RO水を選ぶと良い
  • 衛生面では、ボトルの種類やメンテナンスについて確認が必要

<参考文献>
公益財団法人母子衛生研究会
(http://www.mcfh.or.jp/)
一般社団法人日本ミネラルウォーター協会
(https://minekyo.net/)
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会
(http://www.jdsa-net.org/)