美白になるための3つの方法 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

美白になるための3つの方法

美白を目指して毎日のスキンケアを行っているという方、多いのではないでしょうか。

美白は、単に肌を白く見せることではありません。シミやくすみの少ない、透明感のある美しい肌こそ、本来の「美白」なのです。

実際にできてしまったシミやくすみを消すことは難しいですから、肌トラブルが起こらないように予防することが大切です。また、美白は一日で成り立つものではなく、長期的なスキンケアが重要になります。

では、具体的にどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。ここでは、美白のための3つの方法をご紹介します。

美白には紫外線対策が重要

美白においてもっとも大切なことは、紫外線対策です。

紫外線を浴びると、私たちの肌ではメラニン色素が生成されます。メラニン色素には本来、紫外線を吸収して肌の炎症を防ぎ、皮膚細胞のDNAが損傷されないようにするという大切な役割があります。

しかし紫外線を浴び続けることで、メラニン色素が過剰に生成されたり、表皮に沈着したりして、シミやそばかす、くすみとなってしまうのです。

真夏のよく晴れた日には紫外線対策をされる方も多いと思いますが、春・秋・冬、また曇りの日であっても、紫外線は降り注いでいます。さらに、洗濯物を干すだけ、買い物に出かけるだけといったちょっとの日焼けが積み重なって肌トラブルを起こすことも多いのです。

美白のためには、日焼け止めのほか、日傘や帽子、サングラス、ストールなどを活用して、紫外線対策を行うようにしましょう。

美白化粧品の活用

美白のために、美白化粧品を使っている方も多いのではないでしょうか。美白化粧品には一定の効果が期待されるものもありますが、同時に注意していただきたい点もあります。

化粧品に用いられている「美白」や「ホワイトニング効果」といった字句は、「医薬品医療機器等法」において承認・許可されたものではありません。

これらの表現を用いる際には、「メラニン色素の生成を抑えることによってシミ・そばかすを防ぐ」あるいは「メーク効果により肌を白く見せる」ためのものであるという説明を明記するよう求められています。肌の色そのものが変わるということではなく、そのような表現をすることも禁止されています。

美白有効成分を含んだ化粧品は、「医薬部外品」に分類されます。美白有効成分とは、厚生労働省が「メラニンの生成を抑え、しみ・ソバカスを防ぐ」効果が期待できるとして承認したもので、現在のところ20種類ほどしかありません。

代表的なものにはトラネキサム酸やコウジ酸、ビタミンC誘導体などがありますが、成分によって作用する段階や作用の仕方が異なりますから、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

いずれにしても、シミができたからと言って慌てて美白化粧品を使っても、効果はあまり期待できません。美白化粧品はシミの予防や軽減のために、上手に活用するようにしましょう。

美白のために“肌力”を上げよう

美白のためにもう一つ大切なことは、お肌本来の力を上げるということです。

肌の表皮では、古くなった角質が剥がれ落ちて新しい細胞へと生まれ変わる「ターンオーバー」が行われています。ターンオーバーが正常に行われることによって、くすみの少ない、透明感のあるお肌が保たれるのです。

また、紫外線を浴びてメラニンが生成されても、通常はターンオーバーによって角質と一緒に排出されるようになっています。しかし老化などによってターンオーバーがうまく行われないと、メラニンの排出も行なわれずにシミの原因となってしまうのです。

お肌本来の力を引き出し、ターンオーバーが正常に行われるようにするためには、次のような点に気を付けましょう。

食事

メラニンの生成を抑制するとされるビタミンCや、紫外線ダメージを修復すると言われるリコピン、アスタキサンチンなどが含まれる食べ物を積極的に摂ることがおすすめです。

水分

水分補給を行うことによってお肌が内側から潤うほか、血流が良くなってお肌に栄養が届いたり、代謝がよくなったりといった効果が期待できます。

運動

運動によっても血流促進や代謝向上の効果が期待できます。

睡眠

就寝中に分泌する成長ホルモンにはターンオーバーを促す作用があるとされています。単に長く眠ればよいということではなく、しっかりと熟睡することが大切です。

まとめ

それでは最後に、美白のための方法についてまとめておきます。

  • 美白のためには、紫外線によるメラニン色素の過剰生成を防ぐことが重要
  • シミ・そばかすを防ぐ作用のある美白化粧品を上手に活用するとよい
  • 肌本来の力を高めてターンオーバーを促すことも、美白のためには大切

<参考文献>
「紫外線による健康影響」環境省
(https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf)
「美白の表現について(医薬部外品、化粧品、いわゆる健康食品)」東京都福祉保健局
(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/koukokukisei/koukoku/bihaku.html)
吉木伸子著『いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木メソッドで美肌になる!』西東社