水分補給の重要性を知ろう!なぜ水分補給は重要?しないとどうなる?
水分補給の重要性について、考えたことはありますか?夏場にはよく水分補給の重要性が叫ばれますが、それ以外の季節でも、当然水分補給は必要です。
では、水分補給をしないとどうなるのでしょうか?その正しい方法とは?水分補給の重要性について、改めて考えてみたいと思います。
目次
なぜ水分補給が重要?
なぜ水分補給が重要なのか、その理由は私たちの体の中の「水」にあります。人間の体は、大半が水分でできています。成人の場合は約60%が水分、新生児の場合は約90%、高齢者は約50%が水分です。
水分は体内でさまざまな役割を果たしていますが、その中でも重要なのが血液としての役割です。血液は、およそ90%が水分です。血液は栄養素や酸素を届ける、老廃物を回収するといった重要な働きをするもので、私たちの健康状態を大きく左右します。
集められた老廃物は尿として水分と共に体外へ排出されています。また、暑いときには汗として水分を蒸発させることで体温を調整する機能も体には備わっています。
体を構成し、重要な役割を果たしている水分がなければ、私たちは生きていくことはできません。体内の水分のうち20%ほどが失われると人間は死に至ることもあると言われています。水分は私たちの体にとって非常に重要な存在なのです。
水分補給をしないとどうなる?
体内の水分は、尿や呼気、汗として日々失われています。1日に失われる水分量は、尿や便として約1.3ℓ、呼気や皮膚からの蒸発分が約1ℓ、合わせて約2.3ℓにもなると言われています。体の水分量を維持するためには、この分を水分補給することが重要です。
失われた分を補給しなければ、体内の水分量が減り、体にさまざまな不調が現れることがあります。例えば、体内の水分量が減ることで血液の巡りが悪くなり、頭痛や冷えの原因になることがあります。
ひどい場合には、酸素や栄養素が運ばれず、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる重大な病気につながる恐れもあると言われています。
また、夏場に多い熱中症にも、水分補給が大きく関係していることは知られている通りです。
水分が不足することで、血液の循環不全や体温調節機能の障害などが起こり、めまいや倦怠感、痙攣、意識障害、そして最悪の場合には死に至ることさえあるのです。
健康のためにはただしい水分補給が重要!
水分補給が重要とは言っても、どんな水分補給の仕方がよいのでしょうか。健康のためには、正しく水分補給をすることが大切です。具体的には、次のような点に注意をしましょう。
1日の水分補給量の目安は1.2ℓ
1日に失われる水分を補うためには、食べ物や代謝によって得られる水分を除いて、約1.2ℓを飲み物で補給するとよいと言われています。飲み物は、糖分やカフェインの含まれない水がおすすめです。
水分補給は、1日数回に分けてこまめに行うことが重要
「のどが渇いた」と感じるときには、体はすでに脱水状態に陥りかけています。そうなる前に、タイミングを決めて意識的に水分補給をすることが重要です。
高気温や運動などによって発汗量が増えるときには、前後で意識的に水分補給をする
高温下や運動中は、発汗量が増えて水分喪失量が多くなります。脱水症や熱中症を防ぐために、前後で水分補給を行いましょう。
まとめ
それでは最後に、水分補給の重要性をまとめておきます。
- 人間の体はおよそ60%が水分でできており、栄養素の運搬やめぐりのケアなどを行っている
- 汗や尿として失われる水分を補給しないと、体調不良や脱水症・熱中症を起こすこともある
- 健康のためには、正しい方法で水分補給を行うことが重要
<参考文献>
「『健康のため水を飲もう』推進運動」厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html)
環境省 熱中症予防情報サイト
(https://www.wbgt.env.go.jp/)