洗顔で美肌になれる!? 3つの知識を学ぼう
お肌を美しく保つために、どのようなことをされていますか?化粧水や美容液でのスキンケア?メイク?フェイシャルエステ?
もう一つ、美肌作りのために欠かすことのできないものとして、洗顔があります。毎日の洗顔をどのように行うかということによって、お肌の調子が大きく変わってくることもあるのです。
ここでは、美肌のための洗顔の仕方についてまとめました。
目次
洗顔の目的・効果
洗顔はスキンケアの第一歩!
そもそも、洗顔にはどのような目的や効果があるのでしょうか。
洗顔の目的は、お肌の汚れを落とすということです。お肌の汚れには、汗や余分な皮脂、ホコリ、メイクなどがあります。これらの汚れは、放っておくと毛穴に詰まって酸化し、お肌のトラブルの原因になると言われています。ですから、これらを洗い流して清潔に保つことがお肌のために大切なのです。
お肌では、古くなった細胞が角質となって剥がれ落ち、新しい細胞が作られるという「ターンオーバー」が行われています。洗顔によってお肌の汚れや古くなった角質を落とすことは、ターンオーバーが正常に行われるためには大切なことです。
また、どんなによい化粧水や美容液を使っていても、汚れに邪魔されては効果も半減してしまいます。
お肌を清潔にしておくことで、これらがきちんと浸透しやすくなるのです。
このように、正しい洗顔こそがスキンケアの第一歩なのです。
状況や肌質に合わせた洗顔が大切
とは言え、洗顔はし過ぎても良くありません。肌のトラブルの原因が、実は洗い過ぎだったというケースも多くあります。
汗やホコリといった普通の汚れは、ぬるま湯でサッと流すだけでも落ちると言われています。必要以上に洗顔料を使ってゴシゴシと洗い過ぎてしまうと、お肌にとって必要な皮脂や角質まで落としてしまうことになります。すると肌のバリア機能が失われ、乾燥しやすくなるだけではなく、紫外線などのダメージを受けやすくなってしまうのです。
では洗顔料は使わなくてもよいかと言えば、それも違います。皮脂が分泌されやすいタイプの方や、汗やメイクによる汚れが強い場合などは、洗顔料を使ってそれらをきちんと洗い落とす必要があります。
一方で、皮脂の分泌が少ない乾燥肌タイプの方、それほど汚れていない朝などは、水やぬるま湯で洗えば十分とも言われています。
洗顔の方法は一つではありません。自分のお肌の状態を確かめた上で、それに合わせた洗顔を行うことが大切です。
洗顔のポイント
では、正しい洗顔の仕方とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、そのポイントをいくつか挙げておきます。
手を洗う
意外と見落とされがちですが、洗顔をする前には石鹸などで手を洗い、汚れを落としておくことが大切です。
最初に顔を軽く洗い流す
最初にぬるま湯などで顔を流すことで、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなったり、洗顔料が使いやすくなったりします。
洗顔料は水を含ませてよく泡立て、お肌に乗せて優しく洗う
洗顔料を泡立てないで使うと、洗浄成分が強すぎてお肌にとって刺激になってしまいます。また、指でゴシゴシとこするのではなく、泡で汚れを浮かすように優しく洗うのがポイントです。
洗顔料をきちんと洗い流す
お肌に残った洗顔料はトラブルの原因となりますので、きちんとすすぎましょう。このときもお肌をこするのではなく、水をお肌にかけるようにして洗い流します。
清潔なタオルを押し当てて水を吸い取る
洗顔後はついついタオルでゴシゴシと顔をこすってしまいがちですが、これはお肌の乾燥や傷みを引き起こしかねません。また、使い古してザラザラとしたタオルや、一度拭いた後のタオルを使うのもNGです。
洗顔に使う水
洗顔料やスキンケア用品にこだわっている方は多いかもしれませんが、洗顔する際の「水」にこだわっているという方は少ないのではないでしょうか。ここでは、洗顔に使う水について考えてみたいと思います。
まず、多くの方が顔を洗う際に使われているのは、水道水だと思います。日本の水道水は水質が非常に優れていますから、洗顔にお使いいただいても問題ありません。ただし、殺菌のために使われている塩素がお肌に与える影響を心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
水道水以外で、洗顔の効果を高める水として次のようなものが挙げられることがあります。
酸性水
整水器と呼ばれる家庭用電解水生成器を用いて、水道水を浄水した後で電気分解を行うことにより、陰極側には「電解水素水」が、陽極側には「酸性水」が生成されます。
電解水素水は、アルカリ性で水素を含む水であり、飲料や料理に利用できます。
一方の酸性水は、人のお肌に近い弱酸性の水で、安心して洗顔にお使いいただくことができます。
炭酸水
飲用としても注目を集めるようになっている炭酸水ですが、洗顔にも利用することができます。炭酸水を使うことで、肌表面の古い角質を引き離す作用や、血流を促進させる効果が期待されています。
炭酸水を使うタイミングとしては、以下のようなものがあります。
- 洗顔の前に、洗面器などに炭酸水をはって顔を浸す
- 洗顔料を泡立てる際に炭酸水を使う
- 最後のすすぎを炭酸水で行う
いずれの場合にも、お肌に合わない場合には使用をお控えください。使いやすさやコストなどの面も考慮しながら、上手に活用していただくとよいと思います。
まとめ
それでは最後に、洗顔についてまとめておきます。
- 洗顔には、お肌の汗やホコリ、メイク、余分な皮脂や古い角質を落として清潔に保つという目的がある
- 洗い過ぎると、必要な皮脂や角質まで落としてバリア機能を低下させてしまう恐れがある
- 普通の汚れや汗はぬるま湯だけでも十分に落とせるが、肌質や状況に応じて洗顔料を使う
- 洗顔前には手を洗い、洗顔料をよく泡立ててから汚れを浮かし、しっかりとすすいだ後でタオルを押し当てて水を吸い取る
- 洗顔に使う水は水道水でよいが、そのほか整水器で作られる酸性水や、炭酸水を使う方法もある
<参考文献>
吉木伸子著『いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木メソッドで美肌になる!』西東社
「酸性イオン水について」アルカリイオン整水器協議会
(https://www.3aaa.gr.jp/faq.html#qa9)