水を飲むことで期待できるメリットとは?正しく水を飲むポイントも教えます
人間の体にとって必要な水ですが、普段水分補給のメリットについては考えず飲んでいる人もいるのではないでしょうか。水を飲むことでどのようなメリットが期待できるかを知ると、水を飲む重要性を意識できるでしょう。
今回は、水を飲むことで期待できるメリット、1日に必要な水の量、水を飲む際に知っておくべきポイントを紹介します。
目次
水を飲むことで期待できるメリットとは?
健康的な体を維持するために必要な水ですが、正しく摂取することで次のメリットが期待できます。
- 排便を促す
- 血液の流れをよくする
- 新陳代謝がスムーズに行われる
- 食べ過ぎを予防できる
以下では、これらの項目について詳しく説明します。
排便を促す
体内の水分が不足すると便中の水分も少なくなるため、便秘を引き起こすとされています。便秘になると、腹部の不快感や張り、腹痛や吐き気を感じる場合がある可能性も。便が硬くなるのを防ぐためにも、適度な水分補給をおこないましょう。起床後に水をコップ一杯飲むと、腸が刺激されるので便意が起こりやすくなるとされています。
血液の流れをよくする
正しく水を飲むと、体内の水分バランスを適正に保てるので、血液の流れをよくすると言われています。
血液は血球と血小板、そしてそれらを浮遊させている血漿(けっしょう)で構成されていますが、血漿はその約9割が水分です。水分が不足すると血液が濃縮されてしまい、循環が悪くなってしまいます。場合によっては、脳や心臓の病気につながるリスクもあるので、健康的な体を維持するためにも水を飲む重要性は高いでしょう。
新陳代謝がスムーズに行われる
体の新陳代謝には、血液が大きく関わっています。「体に必要な栄養」や「老廃物」を運んだりするのは血液の役目だからです。適度な水分補給をすると、先述のように血液の流れがよくなり、新陳代謝をサポートしてくれるといわれています。
食べ過ぎを予防できる
水分摂取には、食べ過ぎを予防するというメリットも期待されています。食事をしながら水分摂取すると、それだけ食べるペースを抑えられます。水分がお腹に入ることで満腹感も得やすくなるので、食べる量を抑えやすくなります。「普段つい食べすぎてしまう」という方は、食事中に適度な水分補給を心がけましょう。
1日にどれくらいの量の水を飲めばよい?
ここまでは、水分摂取で期待できるメリットについて説明しました。では、1日にどれくらいの量の水を飲めばよいのでしょうか。まずは以下の表で、成人男性の1日の水収支を見てみましょう。
体内に取り入れる水 |
食事 |
1.0L |
体内で作られる水 |
0.3L |
|
飲み水 |
1.2L |
|
体外に排出される水 |
便や尿 |
1.6L |
呼吸や汗 |
0.9L |
成人男性の場合、便や尿、呼吸や汗などで1日2.5Lの水分が体から排出されています。この不足分を補うためには2.5Lの水分摂取が必要ですが、そのすべてを飲み水で補う必要はありません。人間が摂取する水分には、「食事から得られる水分」や「体内でつくられる水分」などもあるため、飲み水は1日1.2Lを目安に摂るとよいでしょう。
また、体内の水分量は、わずか5%失われるだけで脱水症状や熱中症などの症状が現れるといわれています。水分不足が深刻になると重大な疾患を引き起こすリスクが高まるので、「外気温が高いから多めに水分を摂っておこう」「たくさん汗をかいたからいつもより多く水分摂取しよう」のように、状況に応じて水分量を調整することも大切です。
水を飲む際に知っておくべきポイント
先述したように、1日あたりの飲水量として推奨されているのは1.2Lです。しかし、正しく水分摂取するには3つのポイントを意識する必要があります。
以下では、これらのポイントについて詳しく説明します。
喉の渇きを感じる前に飲む
「喉が渇いたときに水を飲めばよいのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、喉が渇いたときにはすでに脱水症状が始まっています。
先述したように、人間の体から水分が5%なくなるだけで、脱水症状や熱中症などの症状が現れるといわれています。水分を摂取するタイミングが遅れるとそうした症状が出る可能性があるので、「喉が渇いた」と感じる前に水分補給することが大切です。
アルコールを摂取したときは多めに水を飲む
アルコールを摂取した場合は、摂取量以上に体内の水分が排出されます。例えばビールを10本飲んだら、11本分の水分が排出されてしまうのです。
そのため、アルコールを飲む機会では、一緒に水分摂取するよう心がけることが大切です。一度にたくさんの水分を摂取するのは難しいので、「コップを2つ用意してアルコールと水分を交互に飲む」のようにするのがおすすめです。
タイミングを決めて飲む
先ほど、「こまめに水分補給することが大切」といいましたが、「どのタイミングで飲めばよいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。水分補給に適したタイミングとして、次の5つが挙げられます。
- 就寝前
- 起床時
- スポーツの前後・途中
- 入浴の前後
- 飲酒中あるいはその後
これらのタイミングは、特に水分が不足しやすいとされているので、意識して摂取することが大切です。また、枕元に水分を置いて就寝すれば、夜中のどの渇きを感じたときにすぐ水分補給できます。
お茶やコーヒーでも水分補給になる?
中には「緑茶やコーヒーなどで水分補給したい」という人もいるでしょう。しかし、緑茶やコーヒーなど、カフェインの入っている飲み物は水分補給には適していません。カフェイン濃度が高いと尿の量が増え、体内から水分が排出されやすくなるからです。水や麦茶など、カフェインの入っていない飲み物で水分を補いましょう。
どうせ飲むならカラダに良い水を
ライフスタイルに合わせて適切に水分補給すれば健康的な体を維持しやすくなりますが、どうせ毎日飲むなら美味しい+カラダに良い水で効果的に水分補給しませんか?
カラダに良い水として代表的なものに「電解水素水」があります。
電解水素水とは水素を含んだアルカリ性の水で、整水器から生成される飲用水のことです。整水器には胃腸症状改善の効果が認められていますので、毎日の水分補給に電解水素水を活用することで誰でも手軽に健康管理へと繋がります。
まとめ
ここでは、適切な水分摂取によって期待できるメリットや1日に必要な水の量、水を飲む際に知っておくべきポイントをご紹介しました。
水分補給は、体の状態を正常に保つうえで欠かせないものです。まずは、普段の生活に少しずつ水分摂取のタイミングを設けていくのがおすすめです。ここで説明した内容を参考にして、適切な水分補給を心掛けましょう。
参考文献
「便秘と食事」厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html
「生活習慣を見直して便秘を改善!」大正製薬
https://brand.taisho.co.jp/colac/sub07_c.html
「血液及び血液製剤について」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/1a.html
「「健康のため水を飲もう」推進運動」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html
「体内を循環する水分「体液」の役割」大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/nutraceutical/about/rehydration/water/body-fluid/
「水は1日どれくらい飲めば良いか」公益財団法人長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html