おうちで作るおいしいティーラテの作り方 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

おうちで作るおいしいティーラテの作り方

「香りが良くてオシャレな飲み物を楽しみたい──」
そんなときは「ティーラテ」がピッタリです。

ティーラテはミルクティーと混同されることが多い飲み物ですが、両者の作り方には違いがあります。
厳密な定義はありませんが、簡単に言ってしまえば、濃い目のお茶に細かく泡立てたミルクを注いで作るのが「ティーラテ」です。ミルクティーよりも豊かな香りを楽しむことができますし、ふわっとしたミルクによって口当たりもまろやかです。
本格的なティーラテは専用のマシンを用いて作りますが、そこまでこだわらないのであれば、ちょっとした道具でも作ることができます。

今回は、おうちでカンタンに作ることができるおいしいティーラテの作り方をご紹介します。

ティーラテって何?

はじめに「ティーラテ」という飲み物について、もう少しだけ説明をしておきます。
たとえば、本格的なティーラテを紅茶で作る場合、使用するのは一般的な紅茶よりもしっかりと抽出された「濃い紅茶(濃縮液)」になります。この濃い紅茶は、「ティーエスプレッソ」や「ティープレッソ」と呼ばれ、本格的にこれを作ろうとすると専用のマシン(エスプレッソマシン)が必要になります。

ティーラテは、マシンから抽出されたティーエスプレッソに、特殊な製法で泡立てられたミルクを加えて作りますが、このミルクも本格的に作ろうとすると専用のマシン(ミルクスチーマー)が必要になります。
ミルクスチーマーは、勢いのあるアツアツの蒸気の力を利用して、ミルクを泡立てるのと同時に温めます。
よくコーヒーのチェーン店などで、「プシューッ!」とか「シュコーッ!」といった音を聞かれると思いますが、この音はミルクをスチーミングしている時に出ている音なのです。

この工程で作られるミルクは「フォームミルク(フォームドミルク)と「スチームミルク」の2種類に別れます。

・フォームミルク ── たっぷりと空気を含んだフワフワのミルク(泡状)
・スチームミルク ── しっとりとツヤのあるなめらかなミルク(液状)

ビールで例えると、泡の部分が「フォームミルク」で、泡の下にある液体が「スチームミルク」といった感じです。
この2つのミルクをティーエスプレッソに加えれば、本格的な「ティーラテ(紅茶ラテ)」のできあがりです。
しかし上記の工程は、おうちで作る場合に少しハードルが高いと言えます。

この記事では、ご家庭向けの簡単に楽しめるティーラテの作り方をご紹介したいと思います。
一般的なミルクティーとはまた違ったおいしさを味わうことができるでしょう。

ティーラテの種類

「ティーラテ」という飲み物は、本格的なものは別として、一般的には確固たる定義があるわけではありません。
「使用するお茶は紅茶でなければいけない」とか、「フォームミルクとスチームミルクの割合は●対●でなければならない」といった厳格なルールはなく、各自(各店)が自由にアレンジして、お好みのティーラテを楽しんでいるのが実際です。
たとえば、コーヒーチェーンの大手「スターバックス」では、以下のようなユニークなティーラテを取り扱っています。

【ほうじ茶ティーラテ】
ほうじ茶とミルクを組み合わせたティーラテです。ミルクが持つ「甘い香り」と、ほうじ茶が持つ「香ばしい香り」は意外にも相性抜群です。

【抹茶ティーラテ】
抹茶とミルクを組み合わせたティーラテです。抹茶の「ほろ苦い」味わいの中に、ミルクの甘みがプラスされ、味わいに奥深さが感じられます。

【チャイティーラテ】
紅茶とミルクとスパイスを組み合わせたティーラテです。チャイ特有のまろやかな「スパイス感」がアクセントになっていて、その独特の味わいからリピートする人も多いドリンクです。

【カモミールティーラテ】
シトラスが持つ「鮮やかな香り」に、カモミールとラベンダーの「優しい香り」をミックスした香り高いティーラテです。ミルクが持つ甘みを味わいながら、これらの豊かな香りを楽しむことができます。

【ゼンクラウドウーロンティーラテ】
中国の山深く、標高約850メートルの茶畑で丁寧に育てられた茶葉を使用しています。ウーロン茶がもつ「軽やかな飲み心地」と「さっぱりとした後味」。ミルクが持つ甘い香りの中に爽やかさを感じることができます。

もちろん、オーソドックスな紅茶ラテ「アールグレイティーラテ」や「イングリッシュブレックファストティーラテ」なんかもあります。
また、その他にも期間限定のティーラテや、店舗限定[※]のティーラテなどもあり、さまざまな見た目と風味を楽しむことができます。

[※]「STARBUCKS Tea & Café」店

ティーラテの作り方

それでは、ご家庭版ティーラテの基本的な作り方を紹介していきます。

ここでは「ミルクスチーマー」の代わりに、「ミルクフローサー[※]」というアイテムを使用しますので、持っていない人はあらかじめ用意しておいて下さい。
「ミルクフローサーを使用して作る」と聞くと、なんだか難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にはとても簡単で、普通のミルクティーを作ることができれば、ティーラテも問題なく作れるくらいのレベル感です。
気負わず「お遊び感覚」で作ってみましょう。

※. 別名「ミルクフォーマー・クリーマー・ミルク泡だて器」。ネットショップや家電量販店では、2,000~9,000円程度で販売されていますが、100円ショップで販売されているものでも泡立てることはできます。

用意するものと材料

 用意すべきものと材料は、以下の通りです。

・ミルクフローサー(安価なものでも構いません)
・小鍋(口径10~15cmのミルクパンがあれば、一人前を作る際に重宝します)
・耐熱計量カップ(ミルクを泡立てる際に使用しますので、少し大きめのものが理想です)
・マグカップ(容量約300mLのもの。透明の耐熱ガラス製にすると、色味も楽しめます)
・茶こし
・スプーン

  材料は、以下の通りです(ここでは「紅茶ラテ」を1人前(約200mL)作る場合を想定しています)。

・市販のティーバッグ[※] ── 4個(1個あたり約2g)
・水 ── 125mL
・牛乳 ── 150mL        

作り方の手順

  ここでは、小鍋を使った紅茶ラテの作り方を基本として紹介しています。 

「ティーラテの種類」や「使用するアイテム」、「材料の形状(ティーバッグタイプかリーフタイプか)」などによっては作り方が異なる場合もありますので、ここではあくまで「大まかな基本手順」として捉えておくようにしましょう。

まずは「ベーシックな紅茶ラテ」を作り、その手順を覚えたら、次は「紅茶ラテのアレンジ版」、その次は「別の茶葉を使ったティーラテ」といった感じでステップアップしてくのも良いかもしれません。

1. 紅茶を淹れる

・小鍋の中にティーバッグ4個と水125mLを入れて、ティーバッグに水をしっかりと含ませる。
・ティーバッグがしっかり水を含んだら、強火にかけて沸騰させる。
・沸騰したら弱火にし、香りが飛んでしまわないようフタをした上で5分煮る。
・5分煮たら火を止める。

2.マグカップに紅茶を注ぐ(絞り出す)

・マグカップを用意し、その真上で小鍋の中のティーバッグを茶こしに移す。
・茶こしの中のティーバッグをスプーンの背で押しながら、濃い紅茶を絞り出す。

 3.牛乳を加熱して泡立てる

・耐熱計量カップに牛乳を150mL入れ、電子レンジで1分半温める。
・温めた牛乳の中にミルクフローサーを入れ(先端が耐熱計量カップの底付近にくるように配置)、スイッチを入れる。
・しばらく腕やカップを動かさずに、ミルクフローサーの回転だけで牛乳を攪拌させる。
・泡ができてきたら、少しずつミルクフローサーを上に持ち上げつつ、ゆっくりと円を描くようにして牛乳を混ぜる。
・牛乳全体がふんわりと膨らみ、元の量の二倍くらいの多さになれば、フォームミルクの完成。

 4.マグカップにフォームミルクを注ぐ

・紅茶が入っているマグカップに、フォームミルクをゆっくり注ぐ。
・ゆっくり注ぐのは、ミルクの泡が一番最後にカップに注がれるようにするため。
・もしくは、スプーンでミルクの泡を押さえながら注ぎ、最後に残った泡をスプーンですくってマグカップに移す。
・フォームミルクを注ぎ終えたら完成(紅茶とミルクの比率は、だいたい「1:3」くらい)。

ショコラコンフィチュールティーラテ:レシピ①

紅茶のコクと、チョコレート(ショコラ)の甘さは相性抜群です。
また、見た目やテイストのアクセントに、ジャム(コンフィチュール)をトッピングしています。

材料(1人前)

・上項「作り方の手順.1」で煮出した紅茶 ── 50mL
・牛乳 ── 110mL
・板チョコ ── 1/2枚(約25g)
・ジャム ── 適宜(ママレード・ピーチ・ストロベリーなどがオススメ)

作り方

1. 耐熱マグカップに板チョコを適当な大きさに割って入れる。
2. 電子レンジで2分ほど加熱して、板チョコを溶かす。
3.「作り方の手順.1」で煮出した紅茶を、耐熱マグカップに50mL入れる。
4.「作り方の手順.3」の要領で、フォームミルクを作る(レンジ加熱は1分程度)
5. フォームミルクをマグカップに注いだ後、お好みのジャムを適宜トッピングする。

黒蜜抹茶ティーソイラテ:レシピ②

「和」と「洋」をミックスしたような大正浪漫を感じられるティーラテです。
また、牛乳の代わりに「豆乳」を使用することで、味に変化をもたせています。
トッピングは、抹茶パウダーの代わりに「きなこ」を使用しても◎。

材料(1人前)

・「作り方の手順.1」で煮出した紅茶 ── 50mL
・豆乳 ── 120mL
・黒蜜 ── 小さじ2杯
・抹茶パウダー ── 適宜(きなこもオススメ)

作り方

1.「作り方の手順.1」で煮出した紅茶と黒蜜をマグカップに入れて、よくかき混ぜる。
2.「作り方の手順.3」の要領で、豆乳のフォームミルクを作る(レンジ加熱は1分程度)。
3. フォームミルクをマグカップに注いだ後、スプーンを使って黒蜜(分量外)を格子状にかける。
4. お好みで、抹茶パウダー(または、きなこ)を上から振りかける。

さいごに

ティーラテは、コーヒーを元にして作る「カフェラテ」と比べるとまだ認知度は低く、おうちで作る人は比較的少ないのではないでしょうか。

上記のやり方で「基本的なティーラテ」が作れるようになったら、ご友人を自宅に招待して、ランチティーなどを楽しんでみるのも良いかもしれません。

ティーラテは、ベースとなるお茶を「ほうじ茶」にしたり「ウーロン茶」にしたりとバリエーションは豊富にあります。
また、今回ご紹介した「紅茶」のティーラテだけでも、茶葉の種類やその他の材料、淹れ方、トッピングアイテムなどを変えるだけで、風味や見た目のバリエーションがたくさんできます。
ぜひ、いろいろな組み合わせでティーラテを楽しんでみて下さい。

※下記の記事では、紅茶の「種類・等級・淹れ方」などについて詳しく解説しています。
こちらもぜひ参考にご覧ください。
【紅茶の4つのことを知っておいしく飲もう】
https://www.nihon-trim.co.jp/media/4943/


参考文献

chagoto「紅茶ラテとミルクティーはどこが違う?それぞれの特徴や作り方について」

https://ochakolife-tea.net/tea-latte-milk-tea-difference/

DoubleTallCafe「ティーエスプレッソ」

https://doubletall.com/for-pro/txpresso/

スターバックス コーヒー ジャパン「ティー|TEAVANA™|ビバレッジ」

https://product.starbucks.co.jp/beverage/tea/?brand_code=teavana

ひつじの珈琲タイム「【2023年版】ミルクフォーマーのおすすめランキング17選!」

https://hitsujicoffeetime.jp/auxiliary_milkformer/

雑誌「オレンジページ(2017年10月17日号)」オレンジページ 出版