ウォーターサーバーを使う前に知っておきたい、6つのメリットと5つのデメリット・注意点
今や多くの家庭に普及している、ウォーターサーバー。「何となく便利そうだけど、実際のところどうなの?」という人も多いのではないでしょうか?
ウォーターサーバーにもメリットもあればデメリットもあります。実際にウォーターサーバーを使い始める前に、メリットとデメリット(注意点)を知っておくことが必要です。
ウォーターサーバーを上手に活用するためには、その両者を知った上で、 自分の家庭に本当に必要かを判断することが大切なのです。
そこでここでは、ウォーターサーバーのメリットとデメリット(注意点)についてまとめてみました。ウォーターサーバーを快適に使うために、まずはウォーターサーバーについてしっかりと勉強しておきましょう!
目次
ウォーターサーバーのメリット
ますます人気を集めているウォーターサーバーですが、それを使うメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
代表的な6つのメリットを挙げてみたいと思います。
おいしい水をより手軽に!
ウォーターサーバーを使い始めた理由として多くの人が挙げているのが、「安心でおいしい水を自宅で手軽に飲める」ということだと思います。
本は水道水の品質が非常に整っており、ほとんどの家庭でいつでも安全な水を使うことができます。しかし水道水にも、残留塩素や、地域、マンションなどの住宅事情による水質低下の問題があるようです。そのまま飲むときにはもちろん、料理にも大きく影響することが知られるようになってきました。
そこで「より安心でおいしい水」を飲む方法として、水を購入することが当たり前とも言える時代になってきました。
そんな「安心でおいしい水」を、水道と同じように手軽に楽しめる機器が、ウォーターサーバー。ボトル入りの水を選ぶときと同じように、原水や処理方法、硬度、味わいなど様々な種類の水が登場しており、楽しみも広がっています。
宅配で便利!
同じミネラルウォーターでも、ペットボトルタイプと比べてウォーターサーバーならではのメリットがあります。それが、買い物の手間が省けるということ。
ボトル入りのミネラルウォーターを購入するとなると、その都度買い物に行くのは結構な手間という声も多いもの。先々のことを考えて大量に購入したくても、荷物が重たくなるのであきらめるという人もいますよね。
最近では通販を利用する人も増えてきましたが、ついつい注文をし忘れてしまったり、届くまで時間がかかったりといった問題もあります。
一方、ウォーターサーバーなら、ボトルをその都度自宅まで宅配してもらえるので便利!多くの場合は「○週間で○本」といった定期購入制度を取っているため、毎度注文する手間もなく、買い忘れの心配もありません。
ゴミの量が減る!
ペットボトルタイプの水を購入する場合と比べると、ゴミの量が減ることもメリットとして挙げることができます。
ペットボトルは大きいものでも2リットルほど。使用量が多い場合、1日に1本空き容器のゴミが出てしまうこともありますよね。
一方ウォーターサーバーのボトルは12リットルタイプのものが一般的で、その分空き容器が出る頻度が少なくなります。
ウォーターサーバーのボトルには2つのタイプがあります。
1つ目がガロンボトルと呼ばれるもので、空き容器は業者が回収して再利用されるので、そもそもゴミが出ません。
2つ目はワンウェイボトルと呼ばれるもの。空き容器をゴミとして捨てる必要はありますが、小さく潰して資源ゴミとして出せるので、ゴミの量もかさばりません。
お湯も簡単!
ウォーターサーバーを実際に使っている人がメリットとして挙げることも多いものが、お湯も簡単にくみ出せるということです。
ウォーターサーバーには冷水と温水の給水レバーが設けられており、5~12℃のちょうどよく冷えた水と、80~90℃の熱いお湯の2種類をいつでもくみ出すことができるようになっています。コーヒーやお茶を淹れたいときには、お湯を沸かさなくても簡単に作ることができるのです。
赤ちゃんのミルク作りにも使えて、赤ちゃんを待たせる必要もありません。
備蓄水にもなる!
ウォーターサーバーが大きく注目を集めるようになってきた背景には、東日本大震災以降の備蓄水に対する意識の高まりが挙げられます。
災害時には、水道の水が使えなくなることも多いもの。私たちは水を飲まなければ生きていくことができず、また料理にも、生活用としても、水はなくてはならない存在です。ですから水が使えないということは命にも関わる重要な問題なのです。
しかしウォーターサーバーや予備のボトルがあれば、水道が止まっていても水が使えます。あるいは水道水の水質に問題が生じた場合にも、ウォーターサーバーがあれば影響を受けることは少なくなります。
インテリアとしても!
最後に、ウォーターサーバーはインテリアにもなるということもメリットとして挙げて良いのではないでしょうか。
形や模様など、現代の住居にマッチするおしゃれなウォーターサーバーが続々登場。デザインからウォーターサーバーを選ぶ人も増えているようです。
デザイン性だけではなく、「水にこだわっている」という印象も加わり、自宅にウォーターサーバーが 設置してあるだけで何となくスタイリッシュな雰囲気が感じられることも多いもの。
ウォーターサーバーがある生活を、おしゃれに楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
ウォーターサーバーのデメリット・注意点
一方で、ウォーターサーバーを使う上でのデメリットは何があるのでしょうか?
ウォーターサーバーを使い始める前に知っておきたいデメリットや注意点についてまとめてみました。
設置場所が必要
ウォーターサーバーは、当然自宅に設置する場所が必要となります。
大きさは一般的なタイプで幅・奥行きがそれぞれおよそ30~40センチ、高さはおよそ1メートルほど。
それほど大きなものではありませんが、後になって設置場所がないということにならないように、自宅のどこに設置するのか、設置した後の使い勝手はどうかなど、あらかじめ確認しておくことが必要です。
ランニングコストがかかる
ウォーターサーバーを使う上では、ランニングコストがかかります。
まず必要となるのが、水。ボトルは12L入りで1500円前後というのが標準的な価格ですが、この費用が定期的に発生することになります。
また冷水と温水の2種類をいつでも供給できるようにするためには電源を入れておく必要があり、電気代もかかります。電気代は選ぶウォーターサーバーによって変わりますが、一ヶ月で約350円~1000円ほどかかり、水代と合わせて計算しておく必要があります。
衛生管理の必要性
ウォーターサーバーでは、衛生面の問題も挙げられることがあります。
まず、ウォーターサーバーの水には、水道水のように殺菌のための塩素が用いられていません。そのためカルキ臭などの問題は生じませんが、反面雑菌が繁殖する危険性が指摘されています。
特にガロンボトルの場合、水を使うたびにボトル内に空気が入るため、よりその可能性が高くなると言われています。
サーバー自体の衛生管理というのも重要です。特に冷水や温水の注ぎ口やボトルの差込口などは雑菌が繁殖しやすいため、使用者が日常的にお手入れを行うことが求められています。
メーカーによっては年に1回程度メンテナンスが行われることもありますので、費用と合わせてあらかじめ確認しておくと良いかもしれません。
安全性の問題
ウォーターサーバーのデメリット・問題点としてしばしば挙げられるのが、安全性です。
中でも心配されるのが、幼児が関わる事故。温水のレバーを触って火傷をしてしまったり、サーバーが転倒して下敷きになってしまったりといった トラブルは、実際に起こっています。
最近ではチャイルドロックや転倒防止機能などが付いたサーバーもありますので、特に小さいお子さんがいるご家庭は、ウォーターサーバー導入前にチェックしましょう。
活用できなければ損なだけ?
ウォーターサーバーは便利なものではありますが、活用できない場合には逆に損をしてしまうという面もあります。
例えばウォーターサーバーでは多くの場合水の定期購入制度を設けているため、水の使用の有無に関わらず新しい水が届けられ、水代を支払う必要が生じます。
さらにもう一つ頭に入れておかなければならないのが、違約金。
ウォーターサーバーを利用する際には、半年あるいは一年間などといった契約期間が設けられることが多く、この期間内に解約する場合には違約金が発生するという仕組みになっています。こちらもメーカーによって異なりますが、5,000~10,000円程度というのが一般的です。
ですから、外出が多くて家ではあまり水を使わない、一人暮らしなどでそれほどたくさんの水は使わない、今使っている水道水に特に問題は感じないなどという方は、せっかくウォーターサーバーを導入しても 活用せずに終わってしまい、余計な水代や違約金を支払わなければならないということになりかねません。
ウォーターサーバーを導入する前には、「自分の家庭にウォーターサーバーが本当に必要か?」ということを検討することが大切。必要かどうかわからないという場合には、無料お試しができるサーバーというのを利用してから考えるというのも良いかもしれません。
まとめ
それでは最後に、ウォーターサーバーのメリットとデメリット(注意点)をまとめておきます。
メリット
- より安全でおいしい水を選び、手軽に利用することができる
- 定期的に宅配してもらえるので、買い物の手間が省ける
- ペットボトルタイプに比べ、ゴミの量も少なくなる
- 80~90℃のお湯をいつでも簡単にくみ出すことができる
- 災害時や緊急時の備蓄水にもなる
- デザイン性にも優れ、インテリアにもなる
デメリット・注意点
- 設置スペースが必要
- 水代・電気代といったランニングコストがかかる
- 水や機器本体の衛生管理が求められる
- お湯や転倒などに関する事故の恐れがある
- 水の定期購入や違約金制度により、活用できない場合には損をしてしまうケースも
< 参考文献>
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会
(http://www.jdsa-net.org/)
「ウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止策の検討及び取りまとめ」平成27年4月経済産業省製品安全課
(https://www.meti.go.jp/product_safety/policy/water.pdf)