水を飲むことが美容に役立つ!?美容のための上手な水の飲み方とは
美容のために水を飲んでいるという方が増えています。体の巡りをよくしたり、お肌や髪の調子を整えたりするために、水をきちんと飲むことが大切だと言われています。
では、美容のためにはどのように水を飲んだらよいのでしょうか。ここでは、美容のための上手な水の飲み方についてまとめました。
目次
美容のために必要な水の量
美容のためには、1日にどのくらいの量の水を飲んだらよいのでしょうか。人間の1日の水分摂取量、排出量から見てみたいと思います。
私たちが1日に失う水分量は、次のように計算されます。
- 尿:約1,200ml
- 便:約100ml
- 不感蒸泄(呼吸や皮膚からの蒸発):約1,000ml
- 汗:運動量に応じて
合計:約2,300ml+α
一方、体に取り込む水として、飲み水以外に次のようなものがあります。
- 食事:約800~1,000ml
- 代謝水(食物を分解するときに生じるもの):約300ml
合計:約1,100~1,300ml
ですから、失われた水分を補給するためには、飲み水としてあと1,200mlほどが必要ということになります。
美容のために大切な水を飲むタイミング
1日に必要なおよそ1,200mlの水は、少量ずつ、こまめに飲むことも大切です。例えば、次のようなタイミングがあります。
起床時
就寝中には多くの水分が失われるため、起床時にきちんと補うことが必要です。さらに起床時に水を飲むことで胃腸が動き出し便通が促進されたり、自律神経のバランスが整えられたりといった効果も期待されます。
食事の前、食事中
食事中にきちんと水分を補給することは、食べたものの消化を手助けすることにつながります。
(ただし水で食べ物を流し込まないように注意しましょう。)また食前に水を飲むことで胃が適度に膨らみ、食べ過ぎを防ぐことができるとも言われています。
入浴前後
入浴中は汗によって多くの水分が老廃物と共に失われますから、その前後にきちん補っておきましょう。
就寝前
就寝中の水分不足を予防するために、就寝前にも水を飲んでおくようにしましょう。
枕元にペットボトルを置いておき、夜中に目覚めたときに飲むこともおすすめです。
ここで挙げただけでも、1日に7回水を飲むことになり、1回200mlほどを飲めば1日に必要な量が補えます。美容のために、タイミングを決めて意識的に水分補給をするようにしましょう。
美容にいい水の温度
もう一つ、美容のための水の飲み方として気を付けたいのが、温度です。
喉が渇いたときには冷たい水がおいしく、ぬるい水はあまりおいしくないものですが、美容の面から言えば冷やし過ぎは禁物です。冷たい水は内臓に負担をかけてその機能を低下させるほか、体も冷やしてしまい、美容に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。
美容のための飲み方としては、常温で飲むのがおすすめです。起床時など、体が冷えやすいときには温めた白湯を飲むのも一つです。
冷やす場合には、11~15℃を目安にしましょう。冷蔵室に入れっぱなしにしておくと冷たくなりすぎてしまうので、飲む前に少し常温に出しておくか、やや温度設定が高い野菜室に入れておくとよいと思います。
まとめ
それでは最後に、美容のための上手な水の飲み方をまとめておきます。
- 美容のために必要な量は1日およそ1200ml
- コップ一杯程度の水を、起床時、入浴前後、食事時など1日何度かに分けて飲むことが大切
- 冷たすぎる水は美容に悪影響を及ぼすことがあるため、常温程度のものを飲むのがおすすめ
<参考文献>
「 『健康のため水を飲もう』推進運動」厚生労働省
(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html)
藤田紘一郎監修『ミネラルウォーターの処方箋』日東書院本社
井上正子監修『基礎知識からわかるミネラルウォーターBOOK』新星出版社