ウォーターサーバーとは?水の種類やサイズ、コスト、ウォーターサーバーの上手な使い方
皆さんのご家庭では、ウォーターサーバーを使っていますか? 「気にはなっているけど、買おうかどうかためらっている…」という方も多いのではないでしょうか。
今や数多くのウォーターサーバーが販売されています。
- どんなウォーターサーバーを選んだらいいの?
- ウォーターサーバーでどんな水が飲めるの?
- 費用はどのくらいかかる?
- そもそもウォーターサーバーっていいの?
などなど、気になる疑問も多いですよね。
そこでこのサイトでは、ウォーターサーバーのすべてを徹底解剖! ウォーターサーバーを上手に活用するための情報をご紹介します。
目次
ウォーターサーバーとは?
ウォーターサーバーってどんなもの?
ウォーターサーバーは、水を供給する機器のこと。 ウォーターディスペンサーとも言います。水の入ったボトルを器械の上部に取り付けておき、レバーを引くことで取水できる仕組み。 ボトルが空になったら、新しいボトルと交換します。
昔は病院や薬局の待合室などで多く見かけられるものでしたが、近年では家庭用としても広く普及し、目にする機会も多くなってきました。特に2011年の東日本大震災によって災害時の飲料水の確保に大きな関心が集まり、ウォーターサーバーを含む宅配水市場が急速に伸びてきたと言われています。
水に対する関心と選択肢が広がっている今、ウォーターサーバーもその一つとして今後ますます需要が拡大していきそうです。
メリット
ウォーターサーバーには、様々なメリットがあります。
①安全でおいしい水が手軽に楽しめる
今や、安全でおいしい水を求めて水を買うことが当たり前になっています。
ペットボトルの水や浄水器・整水器など様々なものがありますが、自分の好みに合った安全でおいしい水を、水道水のように手軽に利用できるのは、ウォーターサーバーならではと言えます。
②買い物やゴミ出しの手間が省ける
ミネラルウォーターを購入するとどうしても買い物やゴミを出す手間がかかりますが、ウォーターサーバーなら自宅まで水を配達してもらうことができるので、手間がかかりません。
③すぐにお湯が使える
ウォーターサーバーには冷水レバーのほかに熱水レバーが設けられたものもあり、80~90℃くらいのお湯も使えます。
そのためコーヒーやお茶もすぐに淹れることができて便利です。
④インテリアにもなる
家庭用ウォーターサーバーの普及に伴って、最近ではサイズもスリムで、デザイン性にも優れた商品が続々登場。
家の中に置くだけで、おしゃれに見えるという声もあるようです。
⑤災害時の備蓄水としても使える
災害時の備蓄水としても注目されています。
水道が止まったり水を買うことが困難になったとしても、予備のボトルがあればしばらくは安心です。
デメリット・注意点
一方、ウォーターサーバーのデメリット・注意点にはどんなものがあるのでしょうか?
①設置場所が必要
ウォーターサーバーは自宅に設置場所が必要になります。
標準的なタイプで幅・奥行き30センチ、高さ1メートルほどとそれほど大きくはありませんが、あらかじめどこに置くのかを確認しておくことが必要です。
②ランニングコストがかかる
ウォーターサーバーを使用する上では、水代が定期的にかかります。
また常に冷水と温水の2種類をくみ出せるようにするためには電源を入れておく必要があり、商品によっては毎月千円以上の 電気代が発生するものもあります。
③安全性の問題
子供が誤って温水レバーを操作して火傷をしてしまった、コンセントを引っ張って倒してしまったなどといったトラブルが実際に発生しており、対策が求められています。
④「本当に必要か?」ということを考える
最後に、「そもそも本当にウォーターサーバーが必要か?」という問題があります。 自宅で水を使う機会が少ないなどという人は、せっかくウォーターサーバーを設置しても活用できないことも。
契約してすぐに解約すると違約金が発生することも多いので、あらかじめ必要性を考えた上で、導入するかどうかを決めることが大切です。
ウォーターサーバーの種類
ミネラルウォーターとRO水
ウォーターサーバーの種類はメーカーによって様々ですが、大きく分けるとミネラルウォーターとRO水の2つがあります。
①ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは一般的に良質な地下水をくみ上げ、沈殿・濾過・加熱などの処理をしたものです。
コンビニなどでも数多くのミネラルウォーターが並んでいるように、採水地や処理方法によって味やミネラル含有量、硬度なども違ってきますので、自分の好みに合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
国内では南アルプスや富士山、阿蘇などが採水地として有名。採水地にこだわり、最小限の処理にとどめたものは「天然水」という名で呼ばれます。
②RO水
RO水は、RO膜(逆浸透膜)によって水に含まれるほとんどの物質を除去した純水と位置付けられる水です。原水は地下水の場合もあれば、水道水の場合もあります。ただしRO膜は水の中のミネラル成分まで除去してしまうため、後からミネラルを添加しているものが多くあります。
ミネラルウォーターは健康や味 にこだわりたい方 、RO水は赤ちゃんがいるご家庭など水の安全性にこだわりたい方が 選ばれているようです。
ガロンボトルとワンウェイボトル
また、サーバーに取り付けるボトルにも2つのタイプがあります。
①ガロンボトル
通常のペットボトルよりもさらに大きく頑丈にしたような形で、サーバー上部に逆さまに取り付けられているのを見たことがある方も多いと思います。
空になったボトルは業者が回収し、再利用されることから、「リターナブルタイプ」とも呼ばれます。
②ワンウェイボトル
近年増加しているタイプ。 柔らかな素材からできており、水が減っていくと容器も小さく潰れていきます。
外部からは見えないように、設置部にはカバーがかけられることが多いです。空になった容器は使用者がゴミとして捨てる、使い捨てタイプです。
床置きと卓上
最後に、本体の大きさについてです。
①床置きタイプ
文字通り床に置いて使うタイプ。大きさは幅・奥行きがそれぞれ30~35センチで、高さが120センチほど。
底面が四角形のもののほかに、円形のものもあります。
②卓上タイプ
テーブルやカウンターの上に置いて使うもので、幅・奥行きは床置きとほぼ同じで、高さが半分ほどになります。
ウォーターサーバーのレンタル
ここからはウォーターサーバーをレンタルする上でどんなことに気を付けたら良いのかを見ていきましょう。
費用はどのくらい?
ウォーターサーバーを使う上で気になることと言えば、費用。
まずサーバー本体の費用ですが、これは基本的に無料です。ほとんどの場合本体は買い取りではなくレンタルのため、解約する際には返却をするということになります。
実際にかかる費用は水の代金ということになりますが、12リットル入りのボトルが1本当たり1500円前後が相場です。
ところで、本体のレンタル費用が無料だと述べましたが、その多くはボトルの定期購入制を導入しています。定期購入とは、「一ヶ月に○本」など、あらかじめ決めた頻度でボトルが配達される仕組みです。
水がなくなったら注文するという随時購入を導入している場合は、本体の月々のレンタル料が発生することが多いようです。
無料お試しレンタルを使おう!
ウォーターサーバーを実際に使い始める前にまず利用したいのが、無料お試しレンタルです。購入前に無料で試すことができる制度で期間で決められている場合もあれば、ボトルの本数が指定されている場合もあります。
ウォーターサーバーの使い易さはどうか、水の味はどうかといったことはもちろん、本当にウォーターサーバーを家庭で活用できるのか、利用頻度はどのくらいかなどと、導入した時の生活をイメージする良い機会になると思います。
解約の仕方は?
ウォーターサーバーを使い始めたのは良いけれど、解約を考えるケースもあるかと思います。
解約は簡単です。 販売店が指定した方法により解約の手続きをすれば良いだけです。 ただしここで気を付けたいポイントが2つあります。
- サーバーは業者が引き取りに来るのか、こちらから配送するのか。配送料の負担はあるのか。
- 違約金は発生するのか。
ウォーターサーバーをレンタルする際、半年間や一年間といった契約期間が設けられ、期間内に解約すると違約金が発生するケースがあります。違約金は5,000円から10,000円が一般的です。
念のため、契約の際に解約の方法についても確認しておいた方が安心でしょう。
まとめ
それでは最後に、ウォーターサーバーについてまとめておきます。
- ウォーターサーバーは手軽においしい水やお湯が使えるというメリットがある
- ウォーターサーバーは設置場所やコスト、安全性などについてあらかじめ確認する必要がある
- 水やボトルの種類、サイズなどに違いがあるため、自分に合ったものを選ぶことが大切
- ウォーターサーバーは無料でレンタルできることが多いが、解約料が発生することもある
- ウォーターサーバーはお湯を使えるようにしている為、電気代がかさむケースがある
<参考文献>
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会
(https://www.jdsa-net.org/)