天然炭酸水を飲もう!天然炭酸水ってどんな水?味はどう?
「天然炭酸水」とはどんな水かご存知ですか?
炭酸水ブームの今、さまざまな種類の炭酸水が販売されていますが、その中でも人気を集めるようになっているのが天然炭酸水です。
- 天然炭酸水ってどんなもの?
- どんな特徴がある?
天然炭酸水について詳しくみていきます。
目次
天然炭酸水とは
「天然炭酸水」とは、天然の炭酸ガスを含む水のことです。地殻変動により、天然のガスが地下水脈に入り込み、溶け込んだことで、天然の炭酸水がつくられたと言われています。
例えば天然炭酸水の中でも有名なフランスの『ペリエ』は、紀元前3年に英雄ハンニバルが飲んだという伝説もある水であり、遥か昔から天然炭酸水が飲用されてきたことがわかります。
炭酸水に注目が集まるようになったことにより、最近では飲用水に人工的に炭酸ガスを加えた炭酸水も増えてきました。
天然炭酸水は人工的につくられた炭酸水に比べて、炭酸の度合いがまろやかと言われることもあります。
人工の炭酸水は炭酸の強さに重点を置いているものも多く、お酒を割るときなどに用いられています。
ヨーロッパには天然炭酸水が多い!
日本で炭酸水が注目されるようになったのはここ十年ほどのことですが、ヨーロッパでは古くから当たり前のように天然炭酸水が飲まれてきました。ヨーロッパのレストランで水を注文すると、炭酸入りのミネラルウォーターが提供されることもあります。
現在日本で販売されている容器入り天然水もほとんどがヨーロッパなどの海外で製造されたものです。ヨーロッパの水はまた、ミネラルが多く含まれた硬水が多いのが特徴です。
硬水は軟水と比べると飲みづらいと言われますが、炭酸ガスが含まれているものは比較的飲みやすくなると言われています。元々の水の性質と炭酸の組み合わせによって、さまざまな味わいの天然炭酸水が楽しめるようにもなっています。
日本にも天然炭酸水はある?
では、日本に天然の炭酸水は1つもないかと言えば、そんなことはありません。数は少ないですが、日本にも天然炭酸水があります。
中でも奥会津金山『天然炭酸の水』は、伊勢志摩サミットで卓上水として提供されたことで知られるようになりました。この天然炭酸水は軟水かつ微炭酸で飲みやすく、食事との相性もいいのが特徴です。
「天然炭酸水を試してみたいけど、硬水は苦手…」という方でも、比較的飲みやすいと言われています。
ほかにも阿蘇山の湧水群の一つ、九重連山東部黒岳山麓にある白水鉱泉なども天然炭酸水の産地として知られています。地元で愛されてきた希少な味わいを、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
それでは最後に、天然炭酸水についてまとめておきます。
- 炭酸水には、天然の炭酸ガスを含む天然炭酸水のほか、天然水に炭酸ガスを加えたもの、純水などに炭酸ガスを加えたものなどがある
- ヨーロッパでは古くから天然炭酸水が飲用されてきた
- 日本にも数は少ないが天然炭酸水が存在する
<参考文献>
ペリエ公式サイト
(https://perrier.jp/)
奥会津金山 天然炭酸の水
(https://aizu-tansansui.com/about/)
藤田紘一郎監修『ミネラルウォーターの処方箋』日東書院本社
井上正子監修『基礎知識からわかるミネラルウォーターBOOK』新星出版社