ホットタオル(蒸しタオル)の作り方とスキンケアのポイント
美容院やエステサロンなどで使われているホットタオル(蒸しタオル)って、とても気持ちがいいですよね。じんわり温かくて、自然とリラックスできます。
自宅でも簡単に作れてコストもほとんど掛からないことから、日頃のスキンケアに取り入れている方も多いようです。
今回は、お手軽でコスパの高いスキンケアアイテム「ホットタオル」のご紹介です。
ホットタオルをまだ使ったことがない人は、ぜひ一度体験してみて下さい。
目次
こんなお肌の悩みにホットタオル(蒸しタオル)がおすすめ
ホットタオル(蒸しタオル)はリラックス出来るだけではなく、「スキンケア」にも役立ちます。
以下のような、お肌の悩みにはホットタオルの使用をおすすめします。
毛穴の汚れが目立つ
毛穴の汚れ、特に角栓(かくせん)による汚れは、肌の色と比べると黒っぽい色をしているため目立ちます。
角栓とは「皮脂・角質・メイク」などの汚れが混ざり合ってできた塊で、「鼻・あご・眉間」など、皮脂の分泌が活発な部分にできやすいと言われています。
ホットタオルを顔にあてて、蒸気の温熱で毛穴をゆるませると、このような汚れが落としやすくなります。
お化粧のノリが悪い
お化粧のノリが悪いと感じることは肌タイプによってはもちろん、生活習慣の乱れによっても気になる時があるかと思います。原因は様々ありますが、いずれにしてもホットタオルはあなたのメイクをサポートします。
まず、洗顔を済ませてからホットタオルを1分ほど顔にあてます(覆います)。その後すぐに化粧水や美容液をぬると、それらがお肌に浸透しやすくなります。
化粧水や美容液をしっかりとお肌に含ませ、潤いのあるお肌に整えたら、いつも通りにお化粧をしてみて下さい。
きっとお化粧のノリが良くなっていることに気づかれると思います。
ホットタオル(蒸しタオル)の基本的な作り方
ホットタオルの良い点の一つに「簡単に作ることができる」という点が挙げられます。電子レンジかお湯を使って作るのが一般的ですが、タオルウォーマーを使うという選択肢もあります。
それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
電子レンジを使って作る
水に濡らしたタオルをきつく絞り、ラップに包んでから電子レンジで温めます。
ラップをつけなくても作ることは可能ですが、できあがったホットタオルの表面と内部の温度(水気)にムラが生じてしまいますので、できればラップをつけて温めた方がよいでしょう。
温める時間の目安は、「500Wで30~60秒」です。
お湯を使って作る
45~50℃のお湯にタオルを浸し、きつく絞ってホットタオルを作ります。
熱いお湯を触ることが苦手な方は、下記の方法でお湯との接触を少なくすることもできます。
① タオルの短い辺を両手で持ち「縦半分」に折る
② そこから「横半分」に折り、さらに「横半分」に折る
③ 正方形に近い形になったタオルを対角線上に折って三角形にする
④ 三角形にしたタオルの長い辺の両角を持ち、残った角をお湯に浸す
⑤ 手もとギリギリまでお湯をしみこませたら、いったん絞る
⑥ 三角形にしたタオルを正方形(③の状態)に戻す
⑦ もう一方の対角線にそってタオルを折り、再び三角形をつくる
⑧ 上記の方法(④と⑤)で絞れば完成
タオルウォーマーを使って作る
ホットタオルは「タオルウォーマー」という機器を使って作ることもできます。
作り方は簡単で、水に濡らしたタオルをきつく絞り、おしぼり状にロールしてからタオルウォーマーに入れ、スイッチをONにして一定時間待てば完成です。
一度に温められるタオルの枚数は機器によっても異なりますが、小さい機器でもフェイスタオル7~8枚分(本)を同時に温めることができるため、ご家庭やサロンなどで使う場合には便利です。
ただし、ホットタオルができるまでには1~2時間ほどかかりますので、その点は考慮しておいた方がよいでしょう。
ご家庭での使用例としては、就寝前に作り始め保温させておけば、朝一番ですぐに複数のホットタオルを使用することができます。朝の繁忙タイムに電子レンジを独占することがありませんし、身支度をしながらホットタオルをつくる必要もありません。
複数の人たちが同じタイミングでホットタオルを使うような場合には、タオルウォーマーがとても役立ちます。
ホットタオル(蒸しタオル)の注意点
お手軽なことで知られるホットタオルですが、使用に際してはいくつか注意する点があります。
それぞれ見ていきましょう。
清潔なタオルを使う
当然の話ではありますが、ホットタオルはお肌に直接触れるものですので、清潔なものを使用するようにしましょう。
一度温めたホットタオルを何らかの理由で使わなかった場合には、それを再加熱して使うのではなく、新しいタオルで作り直すようにしましょう(水気を含んで温くなった状態のタオルは、雑菌が増殖している可能性があります)。
また、洗濯したタオルであっても、生乾き状態のものであれば、衛生上使用は控えた方がよいでしょう。
できれば浄水を使う
タオルを濡らすために使用する水は「水道水」でも構いませんが、お肌のことを第一に考えるのであれば「浄水」を使用した方がよいでしょう。
「水道水」には塩素という物質が含まれているため、お肌にとってはそれほど良いとは言えません。一方、水道水をろ過してつくられる「浄水」は浄水器の性能にもよりますが、塩素の含有量がかなり抑えられているため、水道水よりはお肌に良いと言えるでしょう。
火傷に注意する
ホットタオルを作る際は、火傷をしないよう十分に注意しましょう。
特に電子レンジを使用してつくる場合、加熱直後のホットタオルはとても熱くなっています。そのため、加熱直後にホットタオルをわしづかみにしたり、いきなり顔に乗せたりするのはやめましょう。
まずは指先で軽くさわり、適温かどうかを確かめた上で電子レンジから取りだして下さい。そして、顔に乗せる前にはタオルを叩いたりほぐしたりして、さらに温度を調節しましょう。
毎日行わない(長時間行わない)
ホットタオルはお肌の皮脂や角栓などの汚れを落としやすくしてくれます。
しかし、皮脂はお肌を守るバリアとしての役割も持っているため、ある程度は残しておく必要があります。
ホットタオルのスキンケアを毎日行うことは必要な皮脂までも取り除くことになり、お肌はダメージを受けやすくなります。ホットタオルの使用は週に1~2回程度、一回の使用は長くても3分以内に抑えておきましょう。
すぐに保湿する
洗顔後はすぐに保湿ケアをしないとお肌が乾燥してしまう、ということはよく知られています。これは、お肌を保湿する役割を持つ皮脂が、洗顔をすることによって取り除かれて(洗い落とされて)しまうためです。
洗顔後や洗顔前にホットタオルを使用する場合は、さらに多くの皮脂が取り除かれることになりますので、より素早く入念に保湿をする必要があります。
ホットタオル(蒸しタオル)には弱酸性水がおすすめ
前述の説明では、ホットタオル(蒸しタオル)に使用する水は「浄水」がおすすめというお話をさせて頂きました。塩素や不純物の含有が抑えられた浄水は、清浄性の観点において水道水よりもお肌に良い水といえます。
しかし、ホットタオルに使用する水として、浄水よりもさらに適した水があります。
それは「弱酸性水」という水です。
弱酸性水とは、「整水器」と呼ばれる機器から生成されるpH4~6(弱酸性)の性質をもった水です。
この水で洗顔をすると、サッパリと爽快感のある洗いあがりになるため、多くの方がスキンケアの一環として利用しています。
また、弱酸性水は整水器内部にある「ろ過フィルター」を通って生成された清浄な水でもありますので、塩素などを気にすることなく使用することができます。
つまり、弱酸性水の「清浄でお肌に近い弱酸性」という特性は、ホットタオルに使用する水としても相性が良いと言えるでしょう。
参考|「整水器の弱酸性水ってどんな水?弱酸性水の上手な使い方」
https://www.nihon-trim.co.jp/media/13005/
ホットタオル(蒸しタオル)の使用方法
ホットタオル(蒸しタオル)によるスキンケア方法は、他のアイテムやテクニックを使用したアレンジ版も含めると、かなりの種類があると言われています。
ここでは、シンプルでベーシックな使用方法を3つご紹介したいと思います。
使用方法①(ベーシックな使用方法)
① 洗顔フォームなどを使って洗顔する
② ホットタオルを顔にあて、1分ほど放置する
③ ホットタオルをとったら、すぐに化粧水や美容液などで保湿する
使用方法②(よりしっかりと汚れを落とす場合)
① ホットタオルを顔にあて、1分ほど放置する
② ホットタオルをとったら、洗顔フォームなどを使って洗顔する
③ 洗顔後は、すぐに化粧水や美容液などで保湿する
使用方法③(よりソフトに汚れを落とす場合)
① 洗顔フォームなどは使用せず、ぬるま湯だけで軽く洗顔する
② ホットタオルを顔にあて、1分ほど放置する
③ Tゾーン(額、眉間、鼻筋あたり)や鼻の両脇をやさしく拭く
④ 化粧水や美容液などで保湿する
ホットタオル(蒸しタオル)は顔以外にも使用できる
ホットタオルは顔に対して使用されることが多いですが、実は他の部位に対しても使用されることがあります。
どのような部位に使用できるのか、それぞれ見ていきましょう。
髪の毛
髪の毛にトリートメントをする場合、ホットタオルを使うと効果的です。
髪の毛は温めるとキューティクルが開きやすくなり、トリートメントの成分が浸透しやすくなります。
髪の毛にトリートメントをつけたら、頭にホットタオルをターバンのように巻きつけ、7~8分放置すればOKです。
首や肩
首や肩にカイロをあてると血行がよくなり、「こり」が緩和されます。
ホットタオルを首や肩に使用した場合も同様で、血行がよくなり、こりを緩和します。
また、ホットタオルをあてた状態でマッサージをすれば、さらに血行が促進して効果的です。
目もと
目を酷使して疲労が蓄積されたときにも、ホットタオルはおすすめです。
仕事の合間や休憩時間などにホットタオルを目元にあてれば、眼精疲労がやわらぐと同時にリフレッシュもできます。
また、疲労によってできた目もとのクマも血行が促進されることによって、いくらか解消されるでしょう。
デコルテ
デコルテとは「首すじ・肩まわり・胸もと」あたりのゾーンを指します。ここをホットタオルで温めることによって、リンパの流れが改善されて、老廃物の排出がスムーズになります。
また、デコルテの血行が促進されることによって、間接効果で顔色もよくなります。
さいごに
ホットタオル(蒸しタオル)は顔のスキンケアをはじめとして、さまざまな利用方法があります。
中には「アロマオイルをタオルに数滴垂らして使用する」といったユニークな利用方法もあり、リラックスやリフレッシュをする際のアイテムとして活用することもできるようです。
皆さんもさまざまな利用方法を試しながら、ご自宅でちょっとしたサロン気分を味わってみてはいかがでしょうか。
参考文献
Domani「ホットタオルの基本の作り方とスキンケア方法(まとめ)」
https://domani.shogakukan.co.jp/258209
ハルメク365「角栓除去方法丨NGケア&正しい取り方を専門家が解説」
https://halmek.co.jp/beauty/c/aaging/5998
キナリノ「自宅で簡単サロン気分 あったか「ホットタオル」の作り方とケア方法」
https://kinarino.jp/cat5/41695
with online「ホットタオルの作り方!時間、洗顔などのスキンケア時の正しい使い方手順とは?」
https://withonline.jp/beauty/ZIIWw