日本トリムと東北大学 電解水素水を使用した
電解水透析の共同研究部門を開設
電解水透析の臨床試験および電解水素水の腹膜透析への応用研究
整水器シェアNo.1の株式会社日本トリム(本社:大阪市、代表取締役社長:森澤紳勝)は、国立大学法人東北大学との「電解水透析®」に関する共同研究部門を設立いたしました。
電解水透析システムは、透析患者の抱える透析による副作用を改善することが期待された透析療法です。共同研究部門開設により、疲労感軽減など症状ごとに臨床研究を実施、エビデンスを確立し、電解水透析システムのさらなる普及に繋げて参ります。また、電解水透析での知見、技術を応用し、腹膜透析分野におきましても、新たな技術開発、臨床試験の実施に取り組みます。在宅での治療法である腹膜透析は、平均5年で血液透析(通院治療)に移行すると言われており、当共同研究により腹膜透析期間の延長など患者のQOL向上への貢献を目指します。
・共同研究概要
部門名:慢性腎臓病透析治療共同研究部門
期間:2016年10月1日~2019年9月30日(3年間)
研究題目:電解水を応用した電解水血液透析と水素(H2)付加腹膜透析に関する研究
研究代表者:中山 昌明(東北大学 病院・特任教授)
・背景
当社は東北大学との共同研究を2005年から開始し、電解水素水を応用した血液透析「電解水透析®」に関する研究開発を、基礎研究から臨床応用まで行ってきました。これまでに電解水透析の安全性確認、さらに透析患者の血中酸化ストレスや炎症の低減、血圧の安定化、降圧薬の低減、透析疲労感の低減等の症状緩和を観察しています。また作用に関しては、血液透析時に起こる血中免疫細胞の一種である好中球の傷害を抑制することによる酸化ストレスの低減、また血中アルブミンの還元型比率を増やすことにより抗酸化能が強化されることも分かってきています。論文も10報以上発表され、日本では15施設254床(*2)の透析施設で透析治療にて導入されています。(*2 2016年10月1日現在)
・研究目的
1.電解水透析の臨床的有効性を無作為化比較臨床試験にて評価する