~電解水素水で透析患者の倦怠感などの症状軽減に期待~
整水器シェアNo.1の株式会社日本トリム(本社:大阪市、代表取締役社長:森澤紳勝)は、電解水素水を血液透析に活用した新型電解水透析システム(新型RO装置)を2016年9月から本格販売いたします。電解水透析システムは透析患者の抱える倦怠感などの症状軽減などの副作用を改善することが期待された透析療法です。この度、従来システムから医療現場のご意見、要望を反映した普及を意識した改良版システム開発を行い、小型化、熱水消毒機能の強化等に加え、設置環境の影響を受けにくい安定した溶存水素濃度の電解RO水を生成する機能を実装しました。
現在、全国の透析患者32万人に対し、治療施設は4,330施設(13万床)(*1)あり、そのうち電解水透析システムは患者のQOL(生活の質)向上を目的に、現在14施設253床(*2)で使用されています。年々増加する透析患者にベネフィットをもたらす電解水透析システムの普及促進に向け、販売体制も強化して参ります。
(*1日本透析医学会2014年統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」より *2従来装置含む。2016年8月現在)
・新型電解水透析 逆浸透精製水製造システム(新型RO装置)概要
当システムは、血液透析用個人用透析装置1床に電解RO水を連続的に供給します。活性炭処理後の水を電気分解することで電解透析水を生成し、さらに逆浸透処理を施すことで電解水透析用の透析用希釈水を生成する電解RO水製造システムです。従来の電解水透析システムと比較し、水素ガスを溶解する電解槽ユニットを「固体高分子膜を用いた電気分解法」に変更することで、電解RO水をアルカリ性ではなく中性の状態で、またより水素ガスを高濃度で溶解することができます。JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)委託研究開発費を用いて、アルファ電子(株)、(社)電解水透析研究会、福島県立医科大学により共同開発されました。また当装置は、福島県立医科大学の倫理委員会承認のもと、透析患者へ使用し安全性を確認しております。
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