約3割が「PFAS(PFOS・PFOA)」の存在を知りつつも、
3割以上が「対策方法がわからない」と回答
日本トリムのカートリッジはPFOS・PFOA含む22物質を除去可能
当社は、全国の15歳~70代の男女500名に対し、日常的に摂取する飲用水と「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFAS(PFOS・PFOAなど)に関するアンケート調査を実施いたしました。調査結果とともに、近年注目が集まる「目に見えぬ脅威」からどのように自衛するかご紹介いたします。
■「永遠の化学物質」PFAS(PFOS・PFOA)とは
PFASとは、炭素とフッ素などの元素が結合した有機フッ素化合物の総称で一万種以上があるとされ、PFOSとPFOAは、有機フッ素化合物(PFAS)の一種です。
これらの物質はメッキやフッ素樹脂、食品の包装や撥水剤など私たちの生活に浸透している一方、体内への高い蓄積性や毒性の高さが指摘され問題視されています。
自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすいため、英語では「Forever Chemicals(永久に残る化学物質)」とも呼ばれています。
■毒性ならびに人体への侵入経路について
PFOSとPFOAをはじめとした有機フッ素化合物(PFAS)は、毒性が強く、難分解性、生物蓄積性、長距離移動性、発がん性、人の健康(高コレステロール、甲状腺疾患など)や環境へ悪影響を及ぼす恐れがあります。
人体への侵入経路としては、主に水と食品とされています。水に関しては水道水からの侵入、食品については農作物栽培での土壌からの侵入や、食品の包装・容器から侵入。このほかPFASを用いた製品から出るほこりや繊維の吸引、PFASを用いた製品の使用からも侵入するとされています。
■何に含まれているの?
一万種類以上あるとされる有機フッ素系化合物の中でも、PFOS、PFOA は耐熱性や耐薬品性に優れた界面活性剤で、「水や油をはじく」、「熱に強い」、「薬品に強い」、「光を吸収しない」といった特性を持つことから、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤などに約半世紀にわたって幅広く用いられ、私たちの生活の中に深く浸透しています。
近年その有害性が問題視されるようになり、欧米ではPFOS、PFOAの使用の自主規制が始まっています。
■日本の水道水は安全できれいな水。過半数の回答者が日常的に「水道水」を飲んでいる
日本の水道水は、水道水質基準51項目が設けられており、生涯にわたって飲み続けても健康上問題ない安全なものです。また高い浄水処理技術により、きれいで味わいも優れたものになっています。
今回、日本トリムが全国の15歳~70代の男女500名に対し実施したアンケートによると、6割以上の回答者が「普段飲む水の安全性について気になる」と回答、日常的に飲んでいる水として「水道水」55%を筆頭に、「ペットボトルの水」43%、「浄水器の水」26.2%、「ウォーターサーバー」10.6%、「整水器の水」2.4%(複数回答)と続き、水道水の品質に信頼を置きつつ、きれいで美味しい水を楽しむために「水を選ぶ」という生活者の姿が垣間見えます。
■約3割が「PFAS(PFOS・PFOA)」を認知。
対策は飲用水の配慮が主である一方、3割以上は「対策をしていない/対策方法がわからない」と回答
「PFAS(PFOS・PFOA)」の認知に関しては、約3割(146人)が「聞いたことがある」と回答。
「聞いたことがある」と回答した146人に対し、「何か対策をしていますか」と尋ねたところ、1位「ペットボトルの水・ウォーターサーバーの水を飲む」(36%)に僅差の2位に「対策をしていない/対策方法がわからない」(34%)が入っており、対策や自衛手段の認知・理解度が低いことが伺えます。3位には「整水器や浄水器を使う」(23%)が入っており、飲用水に配慮することで自衛する方が多いことが分かります。
※調査概要
〇調査対象:全国の15歳~70台の男女500名(有効回答数)
〇調査期間:2024年5月21日
■私たちはどのように対策すれば良いのか
PFASの人体への侵入経路としては、水と食品が挙げられます。特に水に関しては、飲用利用される地下水からも高濃度の有機フッ素化合物が検出されるなど、社会問題となっています。
PFOS及びPFOAの除去性能に関して、一般社団法人 浄水器協会が浄水器の性能に関する自主規格基準「JWPAS B基準」を設けています。2022年8月には、この「JWPAS B基準」の除去性能等試験方法が変更され、この基準をクリアした機器は、PFOS及びPFOAを含む22物質を除去できることが認められました。
水の安全性に対する意識の高まりから、生活に浄水器や整水器を取り入れる際には、こうした基準を確認してみるのも良いでしょう。
■日本トリムの電解水素水整水器のカートリッジはPFOS及びPFOAも除去可能です
日本トリムの「マイクロカーボンカートリッジ」の除去対象物質はJIS規格17物質※1に加え、浄水器協会で定められた規格基準(JWPAS B基準)に規定されたPFOS及びPFOA(有機フッ素化合物の一種)などの5物質※2の合計22物質です。
※1 17物質とは:遊離残留塩素(カルキ)、濁り、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ベンゼン、総トリハロメタン、CAT(農薬)、2-MIB(カビ臭)、溶解性鉛、陰イオン界面活性剤、フェノール類、ジェオスミン(カビ臭)
※2 5物質:①PFOS及びPFOA、②鉄(溶解性)、③鉄(微粒子状)、④溶解性マンガン、⑤アルミニウム(中性)
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[参考文献]
環境省 ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及び ペルフルオロオクタン酸(PFOA)について
環境省 令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査の結果について(2020.6.11)
東京都保健医療局 PFASに関する情報 物質の特徴
東京都水道局 令和3年度 多摩地区のPFOS及びPFOA、PFHxSの検査結果 給水栓水、浄水、原水
環境省 国内等の動向について(PFOS)~諸外国における製造・使用等の規制
厚生労働省 水道水質管理の最近の動向について(2022.11.30)
松村晴雄「PFAS使用の自主規制が欧米で始まっている」(ARC WATCHING 2021年4月)
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