第5回 好運に巡り合う
「人生に僥倖(ぎょうこう)はない」
私がこれまで生きてきた中での実感です。夢を実現したり、人生で何らかの成功を収めるためには、好運に巡り合うことが極めて大切だと思います。人や物との出会い、その時機など、いろいろな要素があると思いますが、それに巡り合えるかどうか、活かせるかどうかは自分次第です。
何事においても、努力したことが直接的、間接的に着実に結果として表れるものです。僥倖とは偶然に得る好運をいいますが、少なくとも努力や行動なしには好運を得ることはできません。
その他にも好運を得るために必要なものがあります。それは明るさと積極性です。そして、それを維持するためには誠実さが必要です。
これは、企業においても同じことで、明るさや積極性がないと、良い取引先と巡り合うことはできませんし、その関係を継続していくには誠実に約束を実行していかなければなりません。ビジネスはプロミスです。
先日読んだ、フジ子・ヘミングさんの本にあった「夢に向かっていても、それは自分との闘い」という言葉に非常に共感を覚えました。
私共は今、水の新たな価値を創造し、事業化することに取り組んでいます。この無から有を創る過程は、さまざまな困難がありますし、大変苦しいものです。それらを乗り越え、成功へと辿り着く道は、自らの努力で切り拓き、一歩一歩前進していくしかありません。
好運とは、そうした必死の中にあって初めて巡り合うことができるものだと思います。
1944年高知県生まれ。
東海大学文学部卒後、健康関連機器製造販売会社を経て82年、電解還元水整水器メーカー「日本トリム」創業。
03年2月東証2部、04年3月東証1部、22年4月東証プライム上場。
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